ICL vs レーシック
目が悪くてコンタクトをしている方も、毎日の付け外しが面倒で、視力矯正手術を受けたいと考えている方も多いですよね?
現在の主流の視力回復手術はレーシックとICLです。
これらは実績のある手術ですが、どちらにもメリット・デメリットがあり、選ぶのは迷うものです。
この記事では、ICLとレーシックのどちらが自分に適しているのか理解できるように、わかりやすく解説します。
是非参考にしてください。
レーシック手術
レーシック手術は、角膜の表面を薄く削って蓋になる部分(フラップと呼ばれる)を作り、その下の部分を視力矯正のためにエキシマレーザーで削って、先のフラップを被せて終わります。
旧型のレーシック手術ではフラップを作るときに、マイクロケラトームと呼ばれる特殊なメスを使います。最近はレーザー(イントラレーザー)を照射する事によってフラップを作るというイントラレーシックなどの方法が主流であり、安全性も高まりました。
またエキシマレーザーには機器の違いがあります。これらの使用機器の違いが、レーシック手術に色々な手術メニューがある原因になっています。
レーシックの後遺症リスク
レーシックは、これまでめがねやコンタクトレンズを使用していた人にとっては、とてもありがたいものなのですが、レーシックに手術を受けた後には、合併症や後遺症を併発してしまうリスクがあります。
このことは、レーシックの手術を受ける前に、しっかりと認識しておく必要があることです。
日本の場合レーシックは2000年に厚生省が認可を下していますので、歴史は長いですが後遺症も多くあるのでしっかりと検査を受けて医師の説明を聞くことが重要です。
レーシックの手術を受けた後の後遺症にはいくつかありますが、よくある後遺症には「ドライアイ」や「ハログレア」があげられます。
程度の差こそありますが、軽度のドライアイやハロ・グレアは通常あると考えてください。ただし時間の経過とともに治まってきます。
レーシック手術のメリット
ICLに比べたレーシック手術の一番のメリットは費用の安さです。病院の施術メニューによっては2倍くらいの差がでることもあります。
レーシック手術も上位のものであれば、安全性も高く、十分に信頼できますのでおすすめです。
※おすすめレーシック
ICLを安く受けるなら、品川近視クリニックなどの業界大手のICLを選べば、50万円前後から受けることができます。
角膜屈折矯正手術による視力回復、その最もポピュラーな方法はレーシック手術です。
しかし費用が安い一方で、強度の近視の場合は手術が行えない、また角膜を削るという手術方法にやや不安を覚える方もみえるでしょう。
ICL(後房型眼内レンズ)は、強い近視の方や角膜が薄い方でも受けることができる目にレンズを挿入するタイプの視力回復手術です。
ICLとは
ICL (眼内コンタクトレンズ:Implantable Contact Lens) とは、角膜を削らずに視力を矯正する方法です。
眼の中(水晶体と虹彩の間)に柔らかいレンズを入れることで視力矯正を行います。20年以上の歴史のある視力矯正法で、ヨーロッパやアメリカをはじめとして、世界中で薬事承認されています。
日本では2010年に近視矯正用、2011年には乱視矯正も行えるレンズが高度管理医用機器として厚生労働省から承認されています。
使用するICLレンズはソフトコンタクトレンズのように非常に柔らかいのが特徴です。そのため、3ミリほど切開するだけで、眼の中に挿入することができます。
ICLのメリット、快適さ
レーシックやICLを検討している方ならば、今現在眼鏡やコンタクトレンズで視力を矯正している方がほとんどでしょう。
壊してしまったり紛失したり、毎回着けて外す煩わしさを一度は感じたことがあるはずです。
ICLはお手入れ不要の眼内コンタクトレンズです。通常使うコンタクトレンズとは違い、この手術では後房と呼ばれる虹彩と水晶体の間にICLレンズを挿入し固定します。
ICLを受けた後は、常時目の中にコンタクトレンズが入っている状態なので、今までのコンタクトレンズのメンテナンスに悩まされることなく、長期間にわたってクリアな視界が保てます。
虹彩の後ろ側にレンズを挿入するので、他人から見られて気づかれることもありません。
ICLの見え方・メリット
ICLはレーシック手術に比べ視力の近視への戻りが少なく、視界もクリアで色鮮やかです。
眼内のレンズで視力を矯正するので収差が増えず、ハイビジョンな立体感や奥行きもはっきりと認識することができます。
また、角膜を削らない手術方式は術後のドライアイの発症を防ぐなど、リスクを抑えることにもつながります。
手術は片眼ずつ日帰りで行われます(約15分程度。もう片方の眼は約1週間後に予定)。
切開創も小さいので縫合の必要がありません。術後はしばらく目薬によって抗菌しなければなりませんが、創口はすぐに塞がり自然治癒します。
ICLのメリットとしては、可逆性があることも挙げられます。術後の結果に不満や合併症があれば、レンズを取り出し元の状態に戻すことが可能です。
フェイキックIOLやICLの呼び方の違いは何か?
まず、有水晶体眼内レンズのこと自体をフェイキックIOLと呼びます。レンズの材質についてはPMMA、アクリル樹脂、シリコン樹脂など様々な材質で作られているレンズの事を指します。
ですので有水晶体眼内レンズのことをフェイキックIOLと呼びます。一方でICLとは何かというと、こちらはImplantable Contact Lensの略をICLと呼びます。
アメリカにあるアStaar Surgical社製が商品登録をしたレンズについてはICLと呼ぶため会社の違いによりレンズの呼び方が違います。
ですので基本的に2社のレンズは眼内に入れ視力を矯正することができるレンズですので同じレンズです。
会社が違うためにそれぞれ独自の呼び名でレンズを開発および医師に提供しているため呼び名が異なるというだけで基本的には眼内レンズの事を指します。
ICLをまとめると
ICLは、日本ではレーシックと比較するとまだ知名度の決して高くない視力矯正法です。
ただし、角膜が薄いなどの理由でレーシックが適用できない人でもICLを用いることで視力矯正が可能であるなど、メリットが多いので注目を集めています。
手術による眼へのダメージも少ないことから日帰りでの手術が可能で、一度手術でレンズを挿入すれば日々のメンテナンスの必要もありません。
ただし、眼の状態などによってはICLが適さない場合もありますので、術前検査や主治医との相談をしっかりしておくことが大切です。
クリニックによる費用の差
近視などが原因で低下した視力の回復を可能にしたICLやレーシック手術。メガネや使い捨てコンタクトレンズに煩わされる人にとって、ありがたい技術です。
レーシックが日本で正式に認可され受けられるようになったのが2000年のことなので、最新技術による治療という印象が強く、費用について心配している方も沢山いるでしょう。
ICLやレーシックは自由診療であり、各クリニックが自由に価格設定できます。ですので手術を受けることを決める前に、クリニックごとの費用を比較することも重要です。
クリニックによっては10万円以上の差がでることもあります。
ICLとレーシックのどちらがおすすめ?
レーシックは安くリーズナブルに視力回復できるという素晴らしい手術ですが、デメリットもあります。
ネット上に多く見られるようなレーシック難民は、初期のケラトームレーシックで多く見られたもので、最新のレーシックでは安全性は高いものです。
ただし、もし何かがあったとき、レーシックは角膜を削っているので元に戻すことはできません。
それにくらべてICLは目の中にICLレンズを挿入するため、何かあった場合はレンズを取り出せば元に戻せます。
施術料金がレーシックの倍くらい高いのが大きなデメリットですが、メリットが大きいのも確かです。
米国スターサージカル社のICLを使っているクリニックでより料金が高くなっている傾向にあり、国内では品川近視クリニックが最安水準の費用で受けられます。
眼鏡やコンタクトから開放されます
視力が悪くメガネやコンタクトレンズが手放せない人なら、レーシックでもICLでも煩わしさから開放されることになります。メガネなら、ずれてしまったり曇ってしまったりと色々と不便な場面が多いですから、必要なくなったときの身軽さは簡単に想像できるでしょう。
コンタクトレンズでも、毎日の装着や洗浄から開放されるだけでなく、コスト面でのメリットも出てきます。
コンタクトレンズは種類によって頻繁に眼科に行かなければならず、その都度洗浄液やコンタクトレンズそのものの代金が必要になりますが、レーシックを受ければそれ以降の費用は掛からなくなります。
短期的にはレーシックのほうが高額だとしても、コンタクトレンズは視力が改善しない以上ずっと使い続けるので、長い目で見るとレーシックのほうが安上がりになることは間違いありません。
また、視力矯正した状態で長くいると低下するのですが、レーシックやICLならそうした心配が必要なくなりますので、これも大きなメリットになります。